ハンドメイドショップ名の決め方!作品の雰囲気が伝わる名前の考え方

ハンドメイド作品を販売しようとすると、最初に迷いやすいのがショップ名です。かわいい名前にしたい気持ちはあっても、あとから覚えにくい、検索されにくい、作品の雰囲気と合わないと気づくこともあります。ショップ名は見た目の好みだけでなく、販売する作品、届けたいお客様、今後の展開まで考えて決めると失敗しにくくなります。

この記事では、ハンドメイドのショップ名を決めるときに確認したい基準や、避けたい名前の特徴、候補を絞る流れを整理します。アクセサリー、布小物、ベビー用品、キャンドル、編み物など、扱うジャンルに合わせて自分のショップ名を考えられるように説明していきます。

目次

ハンドメイドショップ名の決め方は覚えやすさと世界観で考える

ハンドメイドショップ名の決め方で大切なのは、まず「覚えやすいこと」と「作品の雰囲気が伝わること」です。名前だけを見たときに、ナチュラル系なのか、上品なアクセサリーなのか、子ども向けの布小物なのかが少しでも想像できると、購入前のお客様に安心感を与えやすくなります。反対に、作り手の思いだけを詰め込みすぎると、読み方が分からない、意味が伝わらない、検索しにくい名前になりやすいです。

ショップ名は、作家名とは少し役割が違います。作家名は自分自身を表す名前ですが、ショップ名はお客様が作品を探し、覚え、誰かに紹介するときの入口になります。minne、Creema、BASE、Instagramなどで販売する場合も、ショップ名は一覧画面やプロフィール、発送時のカード、ラッピングシールなどに何度も表示されます。そのため、見た目のおしゃれさだけでなく、声に出しやすいか、スマホで入力しやすいか、他店と混同されにくいかも確認しておきたいところです。

最初から完璧な名前を作ろうとすると手が止まりやすいので、まずは「誰に、どんな作品を、どんな気分で届けたいか」を言葉にするところから始めると考えやすくなります。たとえば、淡水パールのアクセサリーなら「上品」「やわらかい光」「日常に少し特別感」、入園入学グッズなら「安心」「使いやすい」「子どもらしい明るさ」のように、作品の印象を言葉で集めます。そこから短く、読みやすく、長く使えそうな名前に整えると、売り場でもSNSでも使いやすいショップ名になります。

重視する点考え方確認ポイント
覚えやすさ短く読めて、声に出しやすい名前にする友人に一度聞かせて覚えてもらえるか
世界観作品の色、素材、雰囲気が伝わる言葉を選ぶアクセサリー、布小物、雑貨などの印象と合うか
検索しやすさ英字や造語を使う場合も入力しやすさを見るスマホで打ち間違えにくいか
長く使えるか今後ジャンルが広がっても違和感が少ない名前にする作品が増えても狭すぎないか

決める前に整理したいこと

ショップ名を考える前に、いきなり言葉遊びから始めるよりも、作品とお客様の方向性を整理したほうが失敗しにくくなります。なぜなら、ショップ名は一度使い始めると、販売ページ、ショップカード、SNSアカウント、発送用のサンキューカード、ロゴ画像などに広がっていくからです。後から変えることもできますが、リピーターに覚えてもらった名前を変えると、検索で見つけてもらいにくくなる場合があります。

作品ジャンルを広く見ておく

最初に確認したいのは、今販売している作品だけでなく、これから作りたい作品まで含めたジャンルです。たとえば、今はピアスだけを販売していても、将来的にネックレス、ブレスレット、ヘアアクセサリーまで広げたいなら、「pierce」や「earring」だけを名前に入れると少し狭くなる可能性があります。一方で、入園入学グッズ専門、犬用首輪専門、ウェディング小物専門のようにジャンルを絞って売るなら、用途が伝わる名前のほうが選ばれやすくなることもあります。

アクセサリーの場合は「jewelry」「bijou」「atelier」などの言葉を入れると雰囲気は出ますが、作品がカジュアル寄りなのか、フォーマル寄りなのかによって合う言葉は変わります。布小物なら「cotton」「stitch」「fabric」、キャンドルなら「candle」「melt」「light」、ベビー用品なら「baby」「little」「mama」など、素材や使う場面から言葉を広げると考えやすいです。ただし、英単語を使うときは意味だけでなく読みやすさも大切です。見た目はおしゃれでも、読み方を説明しないと伝わらない名前は、ショップカードや口コミで広がりにくくなります。

まだ作品ジャンルが定まっていない人は、具体的なアイテム名よりも、雰囲気や価値観に寄せた名前が向いています。「手仕事」「ぬくもり」「小さな贈り物」「日常の彩り」のような広いテーマで考えると、後からアクセサリーや雑貨を増やしても違和感が出にくいです。逆に、すでに専門性を出したい人は「何のお店か」が伝わる言葉を入れると、検索や一覧画面で興味を持ってもらいやすくなります。

届けたいお客様を決める

ショップ名は、自分が好きな言葉だけで決めるよりも、どんなお客様に見つけてほしいかを考えると選びやすくなります。たとえば、30代女性向けのシンプルなアクセサリーと、子ども向けのカラフルなヘアゴムでは、合う名前の雰囲気がまったく違います。前者なら「calm」「lumi」「linen」など落ち着いた言葉が合いやすく、後者なら「pop」「smile」「ribbon」など明るく親しみやすい言葉が合いやすいです。

また、プレゼント需要を狙うのか、自分用の日常使いを狙うのかでも名前の方向性は変わります。母の日、誕生日、結婚祝い、出産祝いなどのギフト向け作品なら、上品さや特別感が伝わる名前が選ばれやすくなります。反対に、毎日使う巾着、ポーチ、エプロン、スマホショルダーなどなら、親しみやすさや暮らしになじむ雰囲気が大切です。お客様が購入後にどんな場面で作品を使うかを想像すると、名前の温度感を合わせやすくなります。

判断に迷う場合は、「自分の作品を買ってくれる人が、どんな言葉なら安心するか」を考えてみてください。高級感を求める人に幼すぎる名前は合いにくく、子育て中のママに難しい外国語の名前は距離を感じさせることがあります。ショップ名は作り手の個性を出す場所でありながら、お客様が入りやすい入口でもあります。自分らしさと伝わりやすさの間で、無理のない名前を選ぶことが大切です。

名前の作り方をパターンで考える

ショップ名の候補を出すときは、いくつかの作り方に分けて考えるとスムーズです。頭の中だけで考えると、かわいい響きの名前に偏ったり、似た名前ばかりになったりします。紙やメモアプリに言葉を出し、あとから組み合わせる形にすると、作品に合う名前を見つけやすくなります。

素材や作品から作る

一番考えやすいのは、作品に使っている素材やアイテム名から広げる方法です。レジンアクセサリーなら「resin」「clear」「drop」「shine」、刺繍作品なら「stitch」「thread」「needle」、布小物なら「cotton」「linen」「pouch」、ドライフラワー雑貨なら「flower」「bloom」「petal」などが候補になります。素材に関係する言葉を入れると、作品の特徴が伝わりやすく、ショップ一覧でも何を扱っているか想像してもらいやすくなります。

ただし、素材名をそのまま入れると、将来ジャンルを変えたときに窮屈になることがあります。たとえば「Resin Studio」のような名前にすると、レジン以外の天然石アクセサリーや布小物を始めたときに少し違和感が出るかもしれません。今後も同じ素材を中心に続けるなら問題ありませんが、まだ方向性が広がりそうなら「clear」「light」「atelier」など、素材の印象を表す少し広い言葉に置き換えるのも方法です。

作品から作る場合は、具体性と広がりのバランスを見ます。専門店として見せたいなら、作品名や素材名を入れると分かりやすくなります。幅広く展開したいなら、素材そのものよりも「手触り」「色」「使う場面」を名前に入れると続けやすいです。たとえば、リネンのバッグだけでなく、ポーチやエプロンも作りたいなら「linen bag」より「linen days」のように少し余白を持たせた名前のほうが使いやすい場合があります。

世界観や気持ちから作る

ハンドメイド作品は、機能だけでなく雰囲気で選ばれることも多いです。そのため、ショップ名に世界観や気持ちを込める方法も向いています。ナチュラル、北欧風、アンティーク、ガーリー、シンプル、和モダン、大人かわいいなど、作品の見た目に近い言葉を集めると、名前の方向性が見えやすくなります。たとえば、白やベージュを基調にしたアクセサリーなら「calm」「ivory」「mellow」、花柄の布小物なら「bloom」「garden」「petal」などが候補になります。

気持ちから作る場合は、お客様が作品を手にしたときに感じてほしいことを言葉にします。「ほっとする」「気分が上がる」「自分を大切にできる」「小さなごほうびになる」「子どもの毎日が楽しくなる」などです。これらをそのまま名前にする必要はありませんが、言葉の方向性を決める材料になります。たとえば、日常にそっと寄り添う作品なら強い言葉よりもやわらかい言葉、特別な日のアクセサリーなら少し上品で華やかな言葉が合いやすくなります。

世界観で名前を作るときの注意点は、雰囲気だけが先行しすぎないことです。おしゃれな造語でも、作品写真や説明文と合っていないと、ショップ全体の印象がぼやけます。名前、プロフィール、写真の明るさ、背景、小物、ラッピングまで同じ方向にそろえると、はじめて世界観が伝わります。ショップ名だけで全部を表現しようとせず、販売ページ全体で雰囲気を作る意識を持つと、名前も決めやすくなります。

自分の名前や地名を使う

作家本人の名前、ニックネーム、名字、地名を使う方法もあります。たとえば、自分の名前を一部入れると、作り手の顔が見える温かい印象になります。地域の素材を使った作品や、地元イベント、マルシェ、委託販売を中心にする場合は、地名を入れることで親しみや信頼感が出ることもあります。陶器、木工、革小物、和雑貨のように作り手の手仕事感を出したいジャンルでは、名前や地名を活かしたショップ名も自然です。

ただし、本名に近い名前を使う場合は、公開範囲を考える必要があります。SNSやネットショップでは、全国の人に見られるため、住所や個人情報につながりやすい言葉を入れすぎないほうが安心です。名字や地名を入れるなら、特定されすぎない形にするか、屋号らしく整えると使いやすくなります。たとえば、フルネームよりもイニシャル、地域名そのものよりも地域の花や風景をイメージした言葉に置き換える方法があります。

名前や地名を使うメリットは、オリジナリティを出しやすいことです。一方で、作品のジャンルが伝わりにくくなる場合もあります。その場合は、ショップ名の下に「刺繍アクセサリー」「入園入学グッズ」「手編みのベビー小物」などの説明を添えると補えます。ショップ名単体で分かりにくくても、プロフィール文やロゴ周りで何の店か伝われば、お客様は安心してページを見やすくなります。

作り方向いているショップ注意点
素材から作るレジン、刺繍、リネン、革など特徴が明確な作品将来ほかの素材に広げる場合は狭くなりすぎないようにする
世界観から作るナチュラル、上品、北欧風など雰囲気で選ばれる作品写真やラッピングの雰囲気と合わせる必要がある
お客様から作るベビー用品、ギフト、推し活グッズなど使う人が明確な作品対象を絞りすぎると別ジャンルに広げにくい
名前や地名から作る作家性や地域性を出したい作品個人情報が出すぎないようにする

候補を絞る確認ポイント

ショップ名の候補がいくつか出たら、見た目の好みだけで選ばず、実際に使う場面を想定して確認します。ネットショップの表示名、Instagramのアカウント名、ショップカード、サンキューカード、イベント出店時の看板、発送ラベルなど、ショップ名は思った以上に多くの場所で使います。候補を一つずつ当てはめてみると、使いやすい名前と使いにくい名前が見えてきます。

読みやすく入力しやすいか

最初に確認したいのは、読み方がすぐ分かるかどうかです。英語、フランス語、イタリア語、造語などを使うとおしゃれに見えますが、読み方が難しいとお客様が覚えにくくなります。特に、マルシェで口頭でショップ名を伝える場面や、友人に紹介してもらう場面では、声に出しやすい名前のほうが有利です。スペルが複雑すぎる名前も、Instagramで検索するときに打ち間違えられる可能性があります。

英字名にする場合は、短めの単語や日本人にもなじみのある響きを選ぶと使いやすくなります。たとえば「luna」「mimi」「coco」「bloom」「atelier」などは見た目の雰囲気を出しやすい一方、同じような名前が多い可能性もあります。そのため、単語を一つ足す、素材や色を組み合わせる、独自の響きを少し加えるなどして、他店と区別できる形に整えるとよいです。

日本語名にする場合も、ひらがな、カタカナ、漢字で印象が変わります。ひらがなはやわらかく親しみやすい印象、カタカナは軽やかで覚えやすい印象、漢字は和風や上質感を出しやすい印象があります。たとえば、和小物や水引アクセサリーなら漢字を使っても雰囲気に合いますが、子ども向けのポップなヘアアクセサリーでは少し硬く感じるかもしれません。作品の写真と並べたときに違和感がないかを確認すると判断しやすいです。

検索やSNSで見つけやすいか

ショップ名を決める前には、同じ名前や似た名前がすでに使われていないかを確認します。minne、Creema、BASE、STORES、Instagram、X、Google検索などで候補名を入力し、同じジャンルのショップやブランドが出てこないか見ておきます。同名があると、購入者が検索したときに別のお店へ行ってしまう可能性があり、作品が増えてから困ることがあります。

特に注意したいのは、短い英単語だけの名前です。「miel」「lumi」「coco」「bloom」など、かわいくて使いやすい言葉は多くのショップで使われている可能性があります。完全に同じでなくても、同じジャンルで似た雰囲気の名前が多いと、印象に残りにくくなります。検索結果を見て、アクセサリーショップ、雑貨店、子ども服ブランドなどが多く出てくる場合は、少し言葉を足して独自性を出したほうが安心です。

また、SNSのアカウント名に使えるかも確認しておきたいポイントです。ショップ名そのものが使えない場合でも、「shop」「handmade」「atelier」「works」などを足せば使えることがあります。ただし、あまり長くなると名刺やプロフィールで見づらくなります。ショップ名とアカウント名を完全一致させる必要はありませんが、お客様が見ても同じ店だと分かる範囲にそろえると、販売ページへの導線が分かりやすくなります。

ロゴやカードに合うか

ショップ名は、文字として見たときの印象も大切です。スマホ画面ではよく見えても、ショップカードやサンキューカードに印刷すると読みにくい場合があります。特に、長い英字名や小文字が続く名前は、筆記体フォントにすると読みづらくなることがあります。ロゴを作る予定があるなら、候補名を実際に入力して、明朝体、ゴシック体、手書き風、筆記体などで見え方を試してみると判断しやすいです。

ラッピングに使う場合も、名前の長さは重要です。小さなシール、台紙、タグ、封筒の差出人欄などに入れたとき、長すぎる名前は文字が小さくなり、印象に残りにくくなります。アクセサリー台紙なら横幅が限られますし、布小物のタグならさらに小さくなることもあります。作品と一緒に見たときに、名前が主張しすぎないか、逆に小さすぎて読めないかを確認しておきましょう。

実際に使う前に、スマホのメモアプリやデザインアプリで簡単なロゴ風に置いてみるのもおすすめです。作品写真の右下に入れる、発送用のカードに載せる、イベント出店用の看板にするなど、いくつかの場面で見てみると、使いやすさが分かります。ショップ名は単体でかわいいだけでなく、作品の見え方を邪魔しないことも大切です。作品が主役で、ショップ名はその雰囲気を支えるものだと考えると、選びやすくなります。

避けたい名前と失敗例

ショップ名を決めるときは、良い名前を探すだけでなく、避けたい名前の特徴も知っておくと安心です。ハンドメイド販売では、最初は小さく始めても、リピーターがついたり、委託販売やイベント出店に広がったりすることがあります。あとから変えにくくなる前に、読みにくさ、似すぎ、狭すぎ、意味のズレを確認しておきましょう。

意味を詰め込みすぎる

作り手の思いを込めたいあまり、長い名前や説明のような名前になることがあります。たとえば、「毎日に小さな幸せを届ける手作り雑貨店」のような表現は気持ちは伝わりますが、ショップ名としては長く、覚えてもらいにくいです。このような思いは、ショップ名ではなくプロフィール文やコンセプト文に入れると自然です。ショップ名は短く、コンセプトは別で丁寧に伝えると、全体が分かりやすくなります。

また、好きな言葉を複数入れすぎると、何のお店か分からなくなることもあります。「flower」「moon」「ribbon」「home」など、かわいい単語を組み合わせても、作品との関係が薄いと印象がぼやけます。アクセサリーなら光、花、石、装い、ギフトなど、作品や使う場面に近い言葉を選ぶほうが伝わりやすいです。布小物なら暮らし、手触り、収納、子ども、通園など、購入理由に近い言葉が候補になります。

名前に込めた意味を説明しないと伝わらない場合は、少し注意が必要です。もちろん、由来があること自体は素敵ですが、お客様は最初に名前の由来まで読んでくれるとは限りません。一覧画面やSNSの投稿では、数秒で印象が決まることもあります。名前だけでもある程度雰囲気が伝わり、詳しい思いはプロフィールで補える形にすると、初めての人にも入りやすいショップになります。

他店と似すぎている

同じジャンルに似た名前のショップがある場合は、避けたほうが無難です。特にアクセサリーや布小物のジャンルでは、かわいい響きの英単語やフランス語風の名前が重なりやすくなります。自分では偶然考えた名前でも、すでに活動している作家さんと似ていると、お客様が混同したり、SNS検索で見つけにくくなったりします。販売開始前に検索するだけでも、かなり防げる失敗です。

似ているかどうかは、完全一致だけでなく、読み方や雰囲気も見ます。たとえば「Luna」「Lunetta」「Luna handmade」のように、中心になる言葉が同じで、同じアクセサリージャンルなら混同されやすいかもしれません。一方で、同じ単語を使っていても、ジャンルや表記、組み合わせが明確に違えば問題になりにくい場合もあります。大切なのは、お客様が検索したときに自分の店を見つけやすいかという視点です。

また、有名ブランドやキャラクター、商標に近い名前は避ける必要があります。意図していなくても、既存ブランドを連想させる名前は信頼を損ねることがあります。ハンドメイド作品は作り手の信頼感が購入につながるため、名前の時点で不安を持たれるのはもったいないです。候補名が決まったら、販売サイトだけでなく、一般検索でも確認し、同名の企業、店舗、ブランドがないかを見ておくと安心です。

ジャンルを狭めすぎる

ショップ名に作品名を入れると分かりやすい反面、将来の展開を狭めることがあります。たとえば「ピアス屋さん」と名付けたあとに、イヤリング、ネックレス、ヘアアクセサリーを増やしたくなると、名前とのズレが出てきます。「ベビー布小物」と入れたあとに、大人向けのバッグやポーチを作りたくなった場合も同じです。最初の販売ジャンルだけで決めると、活動が広がったときに違和感が出やすくなります。

もちろん、専門性を出したい場合は、ジャンルを絞った名前にもメリットがあります。入園入学グッズ専門、ペット用バンダナ専門、ウェディングアクセサリー専門のように、購入目的がはっきりしているジャンルでは、名前から用途が分かるほうが選ばれやすいです。大切なのは、自分が今後もその専門性で続けたいかどうかです。数年続けても違和感がなさそうなら、具体的な名前でも問題ありません。

迷う場合は、少し広い言葉を選ぶと安心です。ピアスだけでなくアクセサリー全体に広げたいなら「accessory」や「jewelry」に寄せる、布小物全般に広げたいなら「fabric」「sewing」「stitch」などを使う、子ども向けだけでなく親子で使える作品にしたいなら「family」「daily」「little」などの言葉を検討できます。名前は今の自分だけでなく、少し先の活動にも合うかを見て選ぶと長く使いやすくなります。

決めた後に整えること

ショップ名が決まったら、すぐに販売を始める前に、表記、説明文、見せ方をそろえておくと印象が安定します。名前だけを決めても、プロフィールや写真、ラッピングの雰囲気がばらばらだと、お客様に伝わるイメージが弱くなります。小さく始める場合でも、最初に最低限のルールを作っておくと、あとから迷いにくくなります。

表記ルールを決める

まず決めたいのは、ショップ名の表記です。英字にするのか、カタカナにするのか、ひらがなにするのか、大文字小文字をどうするのかを固定しておきます。たとえば「Lumiere」「lumiere」「LUMIERE」では、同じ言葉でも印象が違います。販売サイト、Instagram、ショップカード、サンキューカードで表記がばらつくと、別の店のように見えることもあります。

読み方が分かりにくい名前の場合は、プロフィールにふりがなや読み方を書いておくと親切です。英字名なら「読み方:ルミエール」のように添えるだけで、初めて見る人にも覚えてもらいやすくなります。日本語名でも、漢字を使う場合は読み方を補足すると安心です。とくにイベント出店や委託販売では、店名を声に出して呼ばれることもあるため、読み方が共有しやすい名前は使いやすいです。

また、略称を使うかどうかも決めておくと便利です。正式名称が少し長い場合、SNSの投稿や梱包シールでは短い表記を使うことがあります。その場合も、正式名称と略称の関係が分かるようにしておくと混乱しません。たとえば、ショップカードには正式名称、SNSのユーザー名には短縮形を使うなど、使い分けを決めておくと統一感を保ちやすくなります。

コンセプト文を添える

ショップ名だけでは伝わりきらない部分は、短いコンセプト文で補います。コンセプト文は、作品の特徴、お客様に届けたい価値、使う場面を簡単に伝える文章です。たとえば「淡水パールと天然石で作る、日常になじむ大人のアクセサリー」「入園入学が少し楽しみになる、丈夫で使いやすい布小物」「季節の花を閉じ込めた、贈り物に選びやすいレジン雑貨」のように書くと、名前だけでは分からない魅力が伝わります。

コンセプト文を作るときは、きれいな言葉だけでなく、作品の具体性を入れることが大切です。「心を込めて作っています」だけでは、多くのショップと同じ印象になってしまいます。素材、使う人、使う場面、サイズ感、雰囲気などを入れると、お客様が自分に合うか判断しやすくなります。たとえば、ベビー用品なら「出産祝い」「肌ざわり」「洗いやすい」、アクセサリーなら「軽い着け心地」「金属アレルギー対応パーツ」「普段使い」などが具体語になります。

ショップ名とコンセプト文はセットで考えると、販売ページ全体が整います。名前が抽象的でも、コンセプト文が具体的なら問題ありません。反対に、名前が具体的なら、コンセプト文では作り手の思いや雰囲気を少し足すとバランスが取れます。お客様がページを開いたときに、「どんな作品を、どんな人が、どんな気持ちで作っているのか」が自然に分かる状態を目指しましょう。

写真やラッピングに反映する

ショップ名が決まったら、その雰囲気を写真やラッピングにも反映すると印象が強くなります。ナチュラルな名前なら木目、リネン、白い背景、ドライフラワーなどが合いやすく、上品なアクセサリー名なら大理石風の背景、淡いグレー、パール、小さなトレイなどが合いやすいです。子ども向けの明るいショップ名なら、パステルカラーややわらかい布、丸みのある小物を使うと雰囲気が伝わりやすくなります。

ラッピングも、ショップ名の印象を覚えてもらう大切な場所です。サンキューカード、シール、タグ、台紙にショップ名を入れると、購入後も印象に残ります。特にハンドメイド作品は、届いたときの体験がレビューやリピートにつながりやすいため、作品だけでなく梱包全体の雰囲気を整えることが大切です。高価な資材を使う必要はありませんが、色、フォント、紙の質感をそろえるだけで、ショップらしさが出ます。

ただし、最初からロゴや資材にお金をかけすぎる必要はありません。名前が決まったばかりの時期は、販売しながら作品の方向性が変わることもあります。まずは無料のデザインツールで簡単なショップカードを作り、発送やイベントで使ってみるとよいです。お客様の反応や自分の作りやすさを見ながら、少しずつロゴ、台紙、ラッピングを整えていけば、無理なくショップの印象を育てられます。

まず候補を出して使う場面で試す

ハンドメイドのショップ名は、ひらめきだけで一つに決めるよりも、候補を出して実際の使い方に当てはめると失敗しにくくなります。まず、作品ジャンル、届けたいお客様、作品の雰囲気、使いたい素材や色をメモし、そこから10個ほど名前の候補を出してみてください。最初は完成度を気にせず、英語、日本語、造語、名前や地名を使ったものなど、幅広く出すことが大切です。

候補が出たら、次の順番で絞ると判断しやすくなります。

  • 声に出して読みやすいかを確認する
  • スマホで入力しやすいかを確認する
  • 販売サイトやSNSで同じ名前がないか調べる
  • 作品写真の横に置いて違和感がないか見る
  • ショップカードやサンキューカードに入れて長すぎないか確認する
  • 将来、作品ジャンルが少し広がっても使えそうか考える

最後に残った候補が2〜3個ある場合は、作品写真と並べて見比べるのがおすすめです。名前だけを見ると好きでも、実際の作品と並べると少し雰囲気が違うことがあります。アクセサリーなら台紙に入れた状態、布小物ならタグやショップカードに入れた状態、キャンドルや雑貨ならパッケージに添えた状態を想像してみましょう。実際に売る場面で自然に見える名前が、長く使いやすい名前です。

ショップ名は一度で完璧に決めなくても大丈夫です。ただし、販売ページを公開し、SNSで発信し、リピーターがつき始めると変更の手間は増えます。だからこそ、最初の段階で「覚えやすいか」「作品と合うか」「検索しやすいか」「長く使えるか」を確認しておくことが大切です。自分の作品を一番よく表し、お客様にも伝わりやすい名前を選べば、ショップ全体の印象づくりがぐっと進めやすくなります。

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この記事を書いた人

展示会や広告の世界に魅了され、情報整理や発信のお手伝いをしています。サイネージや多言語対応など、日々進化する販促手法にわくわくしながら、リサーチや整理に励んでいます。このブログでは、誰にでも分かりやすく、実際に使える情報を紹介していきます。「こんな視点があったんだ」と感じてもらえるような、気づきのある発信を心がけています。

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