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かわいくて売れるPOPの作り方5ルール|短時間で魅力を伝えるデザイン術

お店で目をひく「かわいいPOP」は、短時間で作れて売上にもつながる大切なツールです。ここでは、デザインの基本から手書きのコツ、すぐ使えるテンプレートまで、実践しやすいルールと例を分かりやすくまとめます。まずは目的と誰に伝えるかをはっきりさせて、作業を進めましょう。

目次

かわいいで売れるpopの書き方がすぐ作れる5つのルール

:まずは基本のルールを押さえるだけで、かわいくて伝わるPOPが短時間で作れます。ここでは、すぐ使える5つのポイントを順番に説明します。

短くて心に残るキャッチを作る

短めのフレーズは目に入りやすく、記憶にも残りやすいです。読み手が一瞬で内容を理解できるように、言葉は3〜8文字程度を目安にしましょう。感情に訴える言葉や親しみやすい表現を使うと、手に取りたくなる気持ちを引き出せます。

キャッチは全体の主役なので、語尾を揃えたりリズムを意識したりすると読みやすくなります。可能なら語呂や押韻を取り入れると覚えやすさが増します。複数候補を作って、店内で短時間テストするのも有効です。

また、キャッチの近くに小さな補足を入れると、興味を持った人に自然に次の情報を見せられます。補足は15〜30文字程度に抑えて、読み手の負担を減らしてください。

色はベースとアクセントでまとめる

色は印象を大きく左右します。ベースカラーを1色決めて、アクセントは1〜2色に抑えるとまとまりが出ます。ベースは背景や大きな面積に使い、アクセントはキャッチや重要な数字を強調するために使います。

かわいさを出したいときはパステル系をベースに、アクセントにやや鮮やかな色を使うのがおすすめです。色数が多すぎると雑然として見えるため、3色以内に抑えると安定します。カラーの組み合わせは実際にプリントして確認すると、店内の照明や周囲の色味との相性も見えます。

色のコントラストも重要です。背景と文字の明暗差が少ないと読みにくくなるので、常に読みやすさを優先してください。必要に応じて枠線や影を使って文字を浮かせると見やすくなります。

見出しと本文で文字の大きさを分ける

見出しは遠くからでも読めるように大きく、本文は短く読みやすいサイズにします。目安としては見出しを2倍前後の大きさにして、本文は一行あたり20〜30文字程度に収めると見やすくなります。行間も少し広めに取ると視認性が上がります。

重要な情報は太字や色で強調し、不要な情報は極力省きます。読み手は短時間で判断するため、視線を誘導する構成が大切です。見出し→補足→価格という順番で配置すると、自然に情報が伝わります。

フォントは読みやすさを優先しつつ、かわいい印象を与えるものを選びます。多用せず2種類以内に抑えると統一感が出ます。

数字や期間で説得力と緊急感を出す

具体的な数字や残り日数を示すと、信頼感と行動を促す効果があります。例として「限定30個」「本日まで」「◯%OFF」などが有効です。数字は大きめにし、色や囲みで目立たせると良いです。

期間を示す場合は終了日を明確に書き、短めの期間を設定すると購入の動機づけになります。販売数の制限を示す際は正確な数値を用い、誤解を与えない表現にしてください。

割引や特典は具体的に伝えるほど効果的です。ただし、読み手が計算しなくて済むように総額や差額を表示するのも親切です。

簡単なイラストで親しみを加える

シンプルな手描きイラストは温かみを与え、商品の印象を柔らかくします。丸い顔や植物、星などのモチーフは多くの人に好まれやすく、描き方も簡単です。イラストは主張しすぎないサイズで、文字の邪魔をしない位置に配置してください。

イラストを使うことで視線を誘導したり、シーンを想像させたりできます。色はPOP全体の配色に合わせて1〜2色で塗るとまとまりが出ます。イラストが苦手な場合は、シールやスタンプを活用すると手間を省けます。

誰に何を伝えるか決めてから作る

:伝えたい相手と目的を決めてから作ると、言葉選びやデザインがぶれずに済みます。ここではターゲット別の考え方と配置の工夫を解説します。

ターゲットを年齢や用途でざっくり分ける

まずはターゲットを年齢層や利用シーンで分けると、表現が決めやすくなります。若年層向けならポップで短い語句、シニア向けなら視認性重視の大きめ文字と親しみやすい言葉遣いが向きます。用途別ではギフト用、日常使い、試供品などで訴求点が変わります。

ターゲットによって色やフォント、イラストの選び方も変えましょう。若い世代はトレンド色を取り入れ、年配の方は落ち着いた色合いを選ぶと反応が良くなります。まずは主要な顧客層を2〜3パターン想定して、優先順位をつけて作成してください。

実際の売り場の動線も考慮すると効果が上がります。どの世代が通る場所かを意識して設置位置や見せ方を調整しましょう。

商品の一番の魅力を一文で伝える

商品の魅力は短く明確に示すことが大切です。1文で伝える際は「何が」「どう良いのか」を簡潔に入れると伝わりやすくなります。例:「国産素材でやさしい味わい」「長時間保温でお弁当に最適」などが分かりやすいです。

一文を補う形で小さな箇条書きに特徴を2〜3点だけ加えると、詳細を知りたい人に向けて情報を補えます。箇条書きは短いフレーズで統一感を持たせてください。

強みが分かりにくい場合は、店頭で試食やサンプルを併用して体験で伝える方法も有効です。言葉だけで伝えきれない魅力を体感してもらうことで購買につながります。

伝え方は貼る場所に合わせて変える

貼る場所によって見せ方を変えると効果が高まります。通路の中央なら遠目でも読める大きな見出しを、棚付けなら手に取りやすいサイズで詳細を見せるのが基本です。通行量が多い入口付近は短いキャッチで立ち止まらせる工夫が必要です。

ポップの向きや高さも重要です。目線に合わせた設置や、斜めに傾けて見やすくするなど、実際に立って見た時の視認性を確認しながら調整してください。

設置場所ごとにテンプレートを用意しておくと作業が早くなります。状況に合わせてフォーマットを変える習慣をつけましょう。

価格や割引は目立つ位置に置く

価格は多くの人が最初に見るポイントなので、見やすい位置に配置します。数字は大きめにし、色や囲みでアクセントをつけると注目度が上がります。割引表示は元の価格と差額を併記するとお得感が伝わります。

価格情報を見せる際は誤解を招かない表現を心がけてください。税別・税込の表記や適用条件がある場合は、小さめの補足で明示しておくと安心感が出ます。

簡単なアイコンや矢印を使って価格に視線を誘導するのも効果的です。ただし情報が多くなりすぎないように注意してください。

季節やイベントで訴求を変える

季節やイベントに合わせた訴求は目を引きやすく、購買につながりやすいです。色やイラスト、キャッチを季節感のあるものに変えると、再訪客にも新鮮さを感じてもらえます。年中行事や地域のイベントに合わせて特別なPOPを用意しましょう。

商品そのものが季節商品でない場合でも、贈り物提案や時短需要などの切り口で季節感を演出できます。短期間で入れ替えられるテンプレートを用意しておくと、準備が楽になります。

色と文字の工夫でかわいくて見やすいポップを作る

:見た目の印象は色と文字が大きく左右します。ここでは配色と文字組みの具体的な工夫を紹介します。

メインカラーは一色にしてアクセントを二色まで

メインカラーを一色に決めると統一感が生まれます。アクセント色は二色までに抑えるとゴチャつかず見やすくなります。色数が増えると視線が散るため、用途に応じて色を厳選してください。

色の選び方はターゲットに合わせるのが基本です。子ども向けなら明るく鮮やかな色、大人向けなら落ち着いたトーンを選びます。アクセントは強調したい部分にだけ使い、全体のバランスを見ながら配置しましょう。

色見本をスマホで撮って確認し、実際の印刷でどう見えるかをチェックする習慣をつけると失敗が減ります。

見出しは大きく本文は短くまとめる

見出しは遠くからでも読めるように大きく書き、本文は短く区切って読みやすくします。本文は1〜3行にまとめると、立ち止まって読む負担が少なく済みます。行間を確保して視認性を高めてください。

長文を入れがちなときは箇条書きに直すと伝わりやすくなります。重要な語や数字は色や下線で強調し、読み飛ばされないように工夫しましょう。

フォントの種類は多くても2種類までにし、強調する際は太さや色で差をつけると統一感が保てます。

重要な数字は強調して一目で分かるようにする

割引率や個数、期限などの数字は大きく目立たせましょう。数字は直感的に理解されやすいため、購買動機を左右します。強調は大きさの変更だけでなく、囲みや背景色を使っても効果的です。

複数の数字がある場合は優先順位を決めて、最も重要なものを一番目立たせます。数字のフォーマットを統一すると見た目が整います。

色のコントラストで読みやすさを確保する

文字色と背景色のコントラストが低いと読みにくくなります。明度差を意識して、十分なコントラストを確保してください。薄い背景に淡い文字は避け、読みにくい場合は文字の影や枠で視認性を補います。

周囲の看板や商品棚の色も考慮して、設置後に実際に見て調整することをおすすめします。視認性を最優先にデザインを決めましょう。

吹き出しや矢印で視線を誘導する

吹き出しや矢印は視線を誘導するのに便利です。ポイントに向かって視線を集めることで、重要情報を効率よく伝えられます。形はシンプルにして、過度に使わないように注意してください。

矢印は動きを感じさせるので、導線に沿って配置すると自然に読み進めてもらえます。吹き出しは人物イラストと組み合わせると親しみやすさが増します。

余白を作って情報を詰め込みすぎない

余白は情報を整理して見やすくする重要な要素です。文字やイラストを詰め込みすぎると読みづらくなるので、要素同士の間隔を適度に空けてください。余白があることで重要な箇所が引き立ちます。

必要な情報だけを優先して配置し、二次的な情報は小さめのフォントでまとめるとバランスが良くなります。

かわいい手書き文字とイラストで親近感を作る

:手書きの温かさはPOPの魅力を高めます。ここでは文字とイラストの書き方、素材選びのコツを紹介します。

丸文字と角文字を使い分けて印象を変える

丸文字は柔らかく親しみやすい印象、角文字はしっかりした印象を与えます。組み合わせると雰囲気をコントロールできます。たとえば見出しを丸文字、本文は角文字風にすると読みやすさとかわいさの両立が図れます。

文字の比率や間隔も印象に影響します。丸文字はやや間を広めに、角文字は密にするとバランスが取りやすくなります。種類を増やしすぎず、2タイプ以内で統一感を保ってください。

タイトル文字は短時間の練習で上達させる

タイトル文字は短い練習で見栄えがよくなります。基本の線の太さや角の処理を何度か試して自分のスタイルを見つけましょう。スケッチブックや紙の端で数回練習してから本番に取りかかると仕上がりが安定します。

練習では線の重ね方や文字の高さを揃えることを意識すると、よりきれいに見えます。失敗を気にせず何度も描いて感覚をつかんでください。

ペンの太さを組み合わせて強弱をつける

太いペンで見出しや重要語を、細いペンで補足を描くと視覚的な強弱が生まれます。ペン先の種類を2〜3本用意して、役割を決めて使い分けると作業がスムーズです。太さの差がはっきりしているとメリハリが出ます。

インクの種類も耐久性や発色で選ぶと長持ちします。屋外で使う場合は水や色あせに強いものを選んでください。

誰でも描ける簡単なイラスト例を覚える

シンプルなモチーフをいくつか覚えておくと安心です。たとえば丸+点で作る顔、葉っぱの形、星やハートなどは描きやすく使い回しやすいです。パターン化しておくと短時間でPOPに温かみを加えられます。

イラストは輪郭だけにして色はワンポイントにするとごちゃつきません。繰り返し使える小さなスタンプやシールを活用するのも手です。

手書きと印刷を上手に組み合わせる

長文や細かい説明は印刷で、見出しやイラストは手書きにすると効率的です。印刷した台紙に手書きの要素を重ねると統一感が出て、手間も省けます。バランスを考えて役割分担を決めましょう。

手書き部分は色や筆致を統一すると全体のまとまりが良くなります。印刷部分の余白を確保して書き込みスペースを作るのも有効です。

汚れや色あせに強い素材を選ぶ

屋外や厨房付近で使う場合は耐水性や耐光性のある素材を選ぶと長持ちします。ラミネート加工や耐水ペンを使うだけでメンテナンスが楽になります。高頻度で差し替える場合は安価で扱いやすい素材を選んでください。

素材の選定は設置場所と運用頻度を考慮して決めると無駄が減ります。

すぐ使えるテンプレートと売れる事例集

:時間がない時でも使えるテンプレートや、業種別の事例は役に立ちます。ここでは簡単に使える例をいくつか紹介します。

新入荷やおすすめ用の短いテンプレート例

  • 「新入荷!人気の●●入荷しました」
  • 「おすすめ!スタッフ厳選の●●」
  • 「数量限定 新登場の●●」

短いテンプレートは置く場所やフォントを変えるだけで印象が変わります。写真やイラストを1点入れると説得力が増します。

期間限定やセール用の定型文例

  • 「期間限定!〇月〇日まで」
  • 「今だけ!◯%OFF」
  • 「残りわずか!お早めに」

期限や割引率は大きめに配置し、補足で条件を書いておくと安心感があります。期限が迫ったら色を変えて目立たせましょう。

季節商品向けの色とイラスト組み合わせ例

  • 春:パステルピンク+薄緑/桜や新芽のイラスト
  • 夏:ライトブルー+イエロー/貝や波のイラスト
  • 秋:テラコッタ+オリーブ/落ち葉や実りのイラスト
  • 冬:ネイビー+ホワイト/雪や暖かい飲み物のイラスト

色とモチーフを季節に合わせるだけで、手に取りたくなる雰囲気が出ます。

業種別の書き方例 飲食 雑貨など

飲食:食欲を誘う色使いと短いキャッチ、試食案内をつける。

雑貨:素材感や使い方を写真やイラストで伝え、贈り物提案を入れる。

衣料:サイズ感・素材表示を明確にし、コーデ例を小さく入れる。

業種ごとに見せ方を変えると売れ筋に合わせやすくなります。

ポップの貼り方と見せ方の実例

  • 棚前面:商品近くで詳細を見せる
  • ワゴン:大きな見出しで目を引く
  • レジ前:最後の一押しとして短い呼びかけを配置

設置場所ごとにテンプレートを用意しておくと効率が上がります。実際に貼ってから距離感を確認して調整してください。

効果を測る簡単なチェック方法

  • 売上の比較:POP前後で同商品の売上を比較する
  • 在庫回転:補充頻度を記録して変化を確認する
  • 接客での反応:スタッフに短いフィードバックをもらう

簡単な数値と現場の声を組み合わせると、改善点が見えてきます。

今日から使えるかわいいpopで売上を伸ばすヒント

最後に大切なのは、まず一つ作って試すことです。短く見やすい言葉、統一した色使い、そして少しの手描きの温かさがあれば、POPはお店の強い味方になります。小さな改善を繰り返して、反応の良いデザインを見つけていってください。

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この記事を書いた人

展示会や広告の世界に魅了され、情報整理や発信のお手伝いをしています。サイネージや多言語対応など、日々進化する販促手法にわくわくしながら、リサーチや整理に励んでいます。このブログでは、誰にでも分かりやすく、実際に使える情報を紹介していきます。「こんな視点があったんだ」と感じてもらえるような、気づきのある発信を心がけています。

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